2010年8月11日水曜日

県議会砂防事業促進議員連盟 視察






















10日・11日と砂防事業促進議員連盟で長野県松本砂防事務所、姫川出張所が実施している、蒲原沢災害・葛葉法面工事及び稗田山災害復旧事業等の視察と、新潟県妙高市杉野沢地区砂防工事の視察に行ってきました。
 蒲原沢災害は、1996年(平成8年)12月6日午前10時30分頃、蒲原沢に突然大規模な土石流が発生し、当時、前年7月に発生した災害を受けて砂防工事や地山工事及び橋梁工事が行われており、その作業従事者14名の尊い人命が失われた災害現場です。
 大方の災害復旧は終えていますが、葛葉山山腹の大規模な崩壊に伴う工事は現在も続けられています。
 また、稗田山は立山カルデラを創造していただければイメージが湧くと思いますが、三方の山が崩壊を続けており、今も頻繁に土石流が発生していることから、無人重機による作業が進められています。
 新潟県妙高市杉野沢地区の関川火山砂防事業は、長野県と新潟県の県境を流れる関川の氾濫に伴う砂防工事が行われており、右岸側が長野県、左岸側が新潟県で両県の連携による事業の促進が行われています。
 砂防工事の上流には、日本の滝100選に選ばれている「苗名滝」があり、涼を求めて多くの観光客が訪れていました。
 公共事業の中でも、ダムや大規模な砂防堰堤等にたいする批判も多くあるようですが、今日まで、こうした事業を行ってきたで大規模な災害が激減してきています。また、今日のようなゲリラ豪雨等の発生に予期せぬ土石流災害の発生の確率は高まっていることから、今一度、安全安心対策について議論を深めなければならないと思っています。

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